小林真理声楽マスタークラス

日仏現代音楽協会では、協会名誉会員でいらっしゃる声楽家の小林真理さんの一時帰国に合わせ、彼女の指導による声楽マスタークラスを開催致します。小林さんはフランスを中心に古楽から現代作品に至る幅広いレパートリーで国際的なご活躍をされており、またストラスブール国立音楽院やニースのアカデミー他で後進の指導にも熱心に取り組まれています。フランス歌曲やフランス語オペラはもとより、古典や近現代のレパートリーを学ばれたい方も、ふるってご参加下さい。

講師プロフィール 

小林真理
鎌倉市生まれ。3歳よりピアノを始め、10歳より中村浩子女子に師事し声楽を学ぶ。
1979年東京芸術大学音楽学部声楽科を卒業、同大学院修士課程に進み、1981年文化放送音楽賞受賞、第1回日仏声楽コンクールに入選、フランス音楽をより深く学ぶために留学を決意し、1982年フランス政府給費留学生としてパリ国立高等音楽院に入学、レジーヌ・クレスパン女史に師事、1987年同音学院のオペラ科を終了、1989年にはウイリアム・クリステイ氏の指導する同音学院の古典声楽科のクラスを1等賞を得て終了する。パリ国立高等音楽院に在籍中の1983年頃より数々の国際声楽コンクールにて受賞(1984年パリのフランス歌曲国際コンクールでフオーレ賞、1988年クレルモン・フェランのオラトリオ・リート国際コンクールではリタ・シユトライヒ・記念大賞)この頃よりバロックから現代音楽に至る幅広い演奏活動を始める。
1993年には その後進学した東京芸術大学博士課程において博士論文『オリヴィエ・メシアンの歌曲研究ーハラウイを中心にー』を書き、博士号を収得する。
コンサート活動においては ピエール・ブーレーズの指揮でシヤトレ劇場でハリソン・バートウイッスルの〔メリヂアン〕のフランス初演、フランス国立管弦楽団、フィルハーモニック・オーケストラと共演、オランダのコンセルトゲボー・ホールにてシェーンヴェルクの〔4つのオーケストラ歌曲作品22〕、佐渡裕指揮でオーケストラ・ラムルーとマーラーの交響曲第2番、現代音楽作曲家の初演は数多く、アンサンブル・アンテルコンタンポランと数度共演、ロストロポーヴィッチの指揮で小林真理のために書かれたピヨートル・モスの〔スターバート・マーテル〕、最近ではフイリップ・ルルーの新作をロレーヌ国立管弦楽団とフランスとドイツで初演、ヨーロッパのみでなく、アメリカ、東欧、オーストラリアにてもソリストとして活躍している。
オペラの分野では ジエフリー・テート指揮によるベルクの〔ルル〕の女流工芸家役、プッチーニの〔蝶々夫人〕のスズキ役、モーツァルトの〔コシ・ファン・トウツテ〕のドラベラ役、ヴィヴァルデイの世界初演〔真実の証〕のルステーナ役などを演じている。
cd録音も多数に及び、モーツァルトの〔レクイエム〕、〔マニュエル・ロ-ゼンタール歌曲集〕、〔20世紀の作曲家の編曲による世界の民謡〕などがあり、最近では、フランスを代表するサクソフォン奏者、クーロード・ドラングルとの〔japanese love songs〕、メシアンの〔ハラウィ〕などがある。
1999年にフランス国家教授資格を得て現在ストラスブールの国立音楽院で声楽の専任教授を勤め、ニースのアカデミー他、各国でマスタークラスを行い、後進の指導にも情熱をそそいでいる。
倉敷の大原美術館のギャラリーコンサートに計3度出演した他、2013年にはフランスの各地でオーケストラとワーグナーの「ヴェーゼンドンクの歌曲」を数回歌い、来る10月25日には東京シテイフィルとプーランクのオペラ「カルメル派修道女の対話」〔演奏会形式〕の修道院長の役を歌う予定である。

(当協会のホームページで小林真理さんへのインタビューを掲載しております。合わせてご覧下さいませ。)
http://afjmc.org/wp-content/uploads/2013/08/kobayashimari_interview.pdf

日時
11月3日(日)  開講時間未定
会場 : 川崎駅近くの音楽練習室(詳細は協会事務局にお問い合わせ下さい)
11月4日(月) 10:00~19:00 (4日の受講枠は定員に達し、締め切りました)
会場 : サロンフェリーチェ(目黒線洗足駅徒歩3分)
対象
受講生
– 声楽を専門的に学ばれている方
– フランス歌曲やフランス語オペラを学ばれたい方
– 声楽分野でフランスへの留学を希望されている方
– フランスにおける声楽教育を体験されたい方
– 声楽の初心者やアマチュアで学ばれている方
聴講生(11月4日のみ)
-専門的な知識の有無にかかわらず、興味のある方はどなたでも聴講可能です。(事前に事務局へのお申し込みが必要です。)
レッスン形式
– 基本的にお一人様1時間の個人レッスン形式となります。お申し込みの際に上記の日時の中でご希望の時間帯をお知らせ下さい。(会場としては4日のサロンフェリーチェの方がお薦めです。) お一人様で2時間続けてや、2日にわたって二枠2時間の受講も可能です。
– 受講曲目は自由です。2、3曲程度ご用意下さい。事前に講師とご相談も頂けます。
– 伴奏者は基本的にご自分でお連れいただきます。あてのない場合は協会事務局にご相談下さい。(その際にはご希望日時と曲目をお教え下さいませ。)
-受講生は会場の定員の範囲内で他の受講生のレッスンも自由にご見学いただけます。
参加費用
-受講料 : 23,000円 (お一人で二枠受講の際は+15,000円となります)
-聴講料 : 2,000円 (11月4日のみ)
お申し込み・お問い合わせ
日仏現代音楽協会事務局
☎03-5389-0317 (Fax兼)

なお小林真理さんが10月25日に出演されるプーランクのオペラ「カルメル派修道女の対話」については、以下のサイトで詳細を見ることができます。

東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団・特集〜歌劇「カルメル派修道女の対話」へのお誘い〜
オペラのチケットを購入する際、チケットサービス 03 5624 4002 に電話をして「小林真理さんから」とお伝えいただくと、S席・A席・B席がいずれも一割引きの価格でお買い求めいただけるとのことですので、ぜひこの機会をご利用ください。

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